NO.21
【空】
悲しいことがあったから、すごい泣いたよ。辛いことがあったときも、泣き叫んだし…。ただね、苦しいときは泣けなかったんだよ。だから、みずたまりのなかで「苦しい」って呟いてみたら、すごく広くてあたたかかったの。人間よりもっと、色んなものため込んで色んなものを、自分に映しだしてるからだろうな。包んでくれて、ありがとう。後、嬉しい音と素晴らしい景色と、また元気に生きる力を…ありがとうね。
NO.22
【空】
見上げてごらん
僕はここにいるよ

君が生まれる前から
君がいなくなった後も

今まで幾億の魂を見つめ続けてきただろうか
今まで幾億の涙を見つめ続けてきただろうか
今まで幾億の笑顔を見つめ続けてきただろうか

だから見上げてごらん
僕はいつでもここにいるよ

君を優しく包み込む腕はないけれど
君に穏やかな風を贈ろう
君の頬を流れる雫を拭う指はないけれど
君に僕の涙をあげよう

それでもまだ
君の心が晴れなくて
顔をあげる勇気がないのなら
うつむいていてもいいよ

雨上がりの水溜りの中にも
僕はいるから
君の側にいるから
NO.23
【空】
幼い頃に見てた
夢のかたち

風を泳ぐ雲に
重ね合わせて遊んだ


それは当てもなく

漂って

漂って……


胸の奥で揺れてる
灰色の水溜まり

そこから一雫の光
掬い上げたら

何かを
照らし出せるのかも
知れないけど

目の前の明日さえ
私には映らないから


せめて

零れてった
涙の数だけでも
強くなれたらって

そうしたらいつか

どこまでも澄みきった青色にも
なれるのかなって
NO.24
【空】
はらはらと降りそそぐ雨は
あなたの涙でしょうか…

あなたを覆い隠す雲を
わたしは晴らすことができますか?

近くにいるのに
どこか心遠く感じる瞬間

雨の中
淋しさに濡れて
頬を伝う
不器用な想い

はらはらと舞う雨は
悲しみを流してくれるでしょうか?

世界を覆った雲は
わたしの身体を焼く視線から守ってくれて…
一人の世界を創ります

この世界はわたしが望んだモノ
猫背にした身体
下を向くわたしの瞳に
映ったみずたまり

その世界に虹を抱いて…
NO.25
【空】
その上の
音符を
奏でる
ことを

還ると
ゆうなら

きっと
ぼくラは
粒の集まり。

泣かないって
見上げて
映したアオを

最後まで
忘れないって

水たまりの、
法則に似た

そんな。