NO.21

大人の目から見れば
なんの変哲もない
ガラクタだけの集まり

だけど
子供にとってみれば
そのひとつひとつが
かけがえのない
たからもの

キズだらけの
ビー玉だって
虹色に輝く
宝石になるし

黒く汚れた
カラスの羽だって
大空に舞い上がる
天使の翼になるよ


そのひとつひとつが
思い描く夢の主人公

窮屈そうな顔の絵本がいつまでも終わらない物語を語るよ


部屋の隅の
おもちゃばこ

こころの奥底の
たからばこ
NO.22



目の前のにんじんを
追いかけながらまわる
メリーゴーランド

ネジがはずされた
不安定な馬車に乗り
見えない未来に夢を見る

おもちゃに群がる大人達は
玉虫色のヒカリを求め
大切な何かを置き忘れる

偽りの輝きで手招きする
誘惑のネオン


「おもちゃはいかが?」


陶酔の闇の中で
ルージュを塗った骸骨が笑う



NO.23


何時もの右手に/肘の擦れ方
       気にしない様なリズムで

踊り方に呼ばれるから/擦れるのさ


連れまわすから/何時もの右手に
時間が無いのは/夜が怖くないから




擦れ方を気にしない/傷の角度は俺の方向性だけを示す

玩具だから/痛くて堪らない
玩具だから/此処に痛い





玩具だから/此処に居たくて堪らない 


NO.24

じゅうりょくに
さからえない

その
ピースは
くずれて
おちた。

そんなふに
いつだって
かんたんに

ボクラノ
セカイハ
コワレマス

NO.25




抉っていく
音が
聞こえる



幼さの切れ味に
足りてない血を
さらに
垂れ流す



可愛げな
無邪気の裏



始まりと
終わりだけが

辛うじて
許容範囲