NO.11
君という灰皿を
僕という煙草で
埋めつくしたい
僕という煙草は
君という灰皿の中でしか
情けない姿を
さらけ出せないから
君という灰皿は
僕という煙草にとって
無くてはならないモノ
だからこれからも
僕という煙草だけを
包み込む
君という灰皿で
いて欲しい
NO.12
私は
鈍い銀色を放つ
冷たいステンレスの器
喫茶店に置かれた
小さな器
このお客さんは一体
何を語りたいのだろう
器に灰が
一杯になった事にも気付かないで
火をつけて
吸いかけたタバコの
灰だけが
音も無く私の中に崩れ落ちてくる
私は
鈍い銀色を放つ
冷たいステンレスの器
物思いにふける時間を提供する
小さな器
モノ言わぬ
静かな器
NO.13
そこにあることが
とても
自然で
大切だとは
気付かない
そのわりに
定位置だけは
しっかりキープの
ニクらしさ
紫煙の中で
揺らぐ器に
今
改めて
君を
重ねる
僕にとって
なくてはならない
とても自然で
大切な
光り輝く
器の
存在──
NO.14
灰皿に灰が溜まりすぎるとうまく火が消せないね
いつまでもくすぶってるね
そんな時は一度灰を捨てなきゃね
もしかして
キミのココロも同じじゃないの?
ココロの垢、
溜りすぎたら気持ちがすっきりしないよね
灰を捨てるみたいにいかなくたって
少しづつ、少しづつ
ココロの垢を捨てようよ
NO.15
父の日わたしのあげたプレゼント
ママの手滑って割れたガラスの灰皿
パパそんなにママを責めないで
いつかは壊れる形ある物
壊しちゃいけない家族の絆
次
戻