最初の詩〜〜

【雪】男

今年初めて
雪が降った日

ボクはキミに
告げたんだ

あの日もこんな
雪が降ってたね

あの時雪に
魔法をかけた

この雪が
キミの心に
この思いと共に
積もるように―



「結晶」女

それは
とても小さく
はかない

はかなくて
小さいのに
この大地を白銀に変える

その一粒
その一煌めきを
信じて
願いを込めて

しんしんと積もる願いは埋もれて
見えなくなる

結晶は
空気の細かい波にさえ震え
形を変えてゆく

あなたへの思いも変わってゆく…



「街が泣いている」男

時間を戻すことなど、
誰も出来やしないのだから…。
ただ、今を変えてゆくしか
出来ないのだから…。

あなたへの想いが変わるなら、
二人の距離は変わってるはず…。
ただ…
離れるか、近づくかは分からない。

いつか二人が一緒になっても…、
いつか二人が離れたとしても…、
あなたから借りたTシャツは
あの日からいつもこの手元にある。


雪の止んだ翌朝の街は
雪溶け水が屋根や電線から垂れて、
まるで街全体が泣いている様に
見えてしまう…。
ピトピト…泣いている。
街が泣いている…
泣いている…。



「行方」女

この流れる先が
二人の瞳‥
優しく映る様にと願うけど‥
言いきれる未来はなくて‥
一秒先さえ‥
変わりゆく季節とともに‥
変わりゆく町の景色の中で‥
見つけたくて‥
見つからなくて‥
見えないから



『迷い』男

形なき物を
見定めようと
まばたきをも
忘れた君に

形なき物を
抱きしめようと
震える程
指先を伸ばす君に

与える事が
出来るだろうか

ただ溢れる事しか出来ないままで…

この降り止まぬ雪は 君に新しい世界を 見せてあげれるのだろうか―



『恋の種』女

愛を求め続け…

形なき恋に
しがみついて…

降り止まぬ雪は
計る事なく
見えるもの全てを
白く色付けた…

形ある愛が
欲しくて
降り積もる雪に
恋の種を
植えました…

愛の水…
愛の光…
恋だけじゃ
芽は出ない…

愛の花が
咲く頃に…



『透きとおる』男
 
降り積もる白さに風
吐く息に微笑みを

湧きでる泉に
胸の鼓動に

固い眠りに目覚め
恋する種に花を咲かせる

愛の不可思議な色は
透きとおる優しき風のように

キミの髪をなびかせ
その美しさに見とれるボク



『雪がやむ事が無いように』女

ハンドルを握る
あなたの遠い目線は

まっすぐでとても力強くて
なぜか少し怖かった

あなたの全てを知ろうとする気持ちは
あなたから何かを奪っていませんか?

戻らない時間と想いは
黄砂のように風に舞い
雪に抱かれて降り注ぎ
いつかこの雪が乾いた時に
消えない跡を残しそうで怖かった…

祈ってた
あなたの左手を強く握って



「スピード」男

君が隣に乗っているのに

君の視線が少し痛くて

僕は前を向いてばかり

煙草を吸うペースと車のスピードが

どんどん速くなるように

僕の鼓動も速度をあげていった

君はそれに気付いているかのように

僕の僕の左手をきつくきつくにぎりしめた

そんなにきつくにぎりしめたらますます君を見れなくなるよ"



「想いと言葉」女

あなたの言葉に
少しだけ苛立ちを感じた

本当は
不安で泣きそうなのを我慢して

でも

その言葉の奥の
あなたの想いを信じて

強く
私の想いと
あなたの想いが
重なるように



【アイシテル】男

言葉より
僕を信じて

迷ったら
僕に触れて

信じて欲しい

今まで積もった
君への想いは

これからも
絶えることなく
降り続けて

寂しがる
君を

包んでいくから…



最後の詩〜〜

【白銀の世界】女

幾度も止みかけた
この雪だけど

私の心に
積もっています

今でも降り続く
この雪の

一つ一つに
羽を付け

今度は私が
あなたの心に
魔法をかける

この雪のような
真っ白な思いをのせて

今二人
白銀の世界を
歩き出すー
 

二人の足跡だけが
残る世界で…