【雪】男
今年初めて
雪が降った日
ボクはキミに
告げたんだ
あの日もこんな
雪が降ってたね
あの時雪に
魔法をかけた
この雪が
キミの心に
この思いと共に
積もるように―
あの人を
想う私…。
あなたを
想う私…。
心の中には
痛いキズと
冷たい雨が
降り続ける。
この町に降り注ぐオレンジ色の光は切ないほど…、
無邪気な笑顔で
道に残る雪たちは苦しいほど…、
この胸に響く―。
あの人を
あなたを
…
この痛みとキズは
いつか
僕の闇を裂き…
無邪気な光と
変わるはず
この胸に
必ず
咲かせてみせる
僕だけの
花を
雪が雨に変わる頃
二人
振り返ることなく
歩き始めたね
頬につたる
この涙が
地へと消えたら
いつか囁いた
あの愛の日々を
この胸に
閉まい込んで
目を閉じ
幼かった二人の
夢を見よう…
『もう一度』
訪れるその日まで―。
一体どれだけの時間を
僕は目を閉じてただろうか?
さぁ、
もう目を開けて
この瞼の裏の
あなたを
も一度瞳に映し出す
心のキズの薬には
キミの笑顔が
一番なんだ
もう恐れない
も一度…
も一度キミの心に
真っ白な
この粉雪を降らす
その時まで―
ずっと待ち続けていたのかもしれない
大切な物にさえ気付かずに
一体どこまで走るのかな?
不安と希望を胸に
あなたのその広い背中に抱きついた
遠い遠い空から
キラキラとまう雪の夜
二人愛故に淋しく二人愛故に求める
夜空に響く
切ない汽笛は
北風に消されてもまたいつか
また誰か
月に目指して
この夜汽車に乗る
貴方とは人生の終着駅まで一緒にあの汽車に乗っていきたかった
あの汽車は私の想いを乗せて消えていく…
見上げた月は遠く離れていた
もう手の届かない所
大きな存在、月
月夜に帰らぬ貴方を思った日々
水面に映る私たちはこんなにも近いのに…
悲しいね…
そう今の貴方は月ほどに遠い
―月よ―
近くにいても
遠く離れていても
いつも右腕が
君の肩の暖かみ
感じていた
何故だろう
今日に限って
寒さしか感じない
空を見上げると
月も出てないのに
星が見えてきた
星が僕の手の平でゆっくり溶けた
冷たい星が
僕の手の中で
あなたの奇跡を
思い出すように
空を見上げては
星の光に涙浮かべ降らない雪に
想いを寄せて
君の中へ
真っ白い雪を
届けて
幸せだったのだろうか
今もまだ正しかったかなんて
分からないさ
あの最期の時君は雪を見ながら
何を歌っていたのだろう
今夜も真っ白い君が舞うね
こんな夜はしわも増えど
スーツを着て
君に触れるよ
母として見せた
最期の顔
それでも君は
こんなに美しい姿を見せてくれる
いい父をしてるつもりだけど
こんな夜は君に触れてたい
形を変えても
ずっとずっと・・
【白銀の世界】女
幾度も止みかけた
この雪だけど
私の心に
積もっています
今でも降り続く
この雪の
一つ一つに
羽を付け
今度は私が
あなたの心に
魔法をかける
この雪のような
真っ白な思いをのせて
今二人
白銀の世界を
歩き出すー
二人の足跡だけが
残る世界で…